10回目の弾き語り独演会

下北かどっかのカフェ

のぞみ号は東京に到着。A席の僕は、C席のマダムと幾度か会話を交わし、無人のB席を半分ずつ譲り合った。品川駅で会釈して笑顔でお別れ。また歌ができそうな予感。歌は作るのではなく、掬い上げるものなのかもしれない。

下北かどっかのカフェ

新代田駅のすぐそばにある「下北のどっかのカフェ」で、今年最後のワンマンライブ。マイクもギターアンプもなしの完全生音ライブは東京で初めてだ。開場時間の30分前に譜面台を忘れたことに気がついて、慌ててご近所の風知空知さんに電話。快く貸していただけることになった。本当に助かった。感謝。

下北かどっかのカフェ

新代田~下北沢を本気のダッシュで借りに行く。途中にあるコーヒースタンド”ON THE WAY”の福田くんがお店から顔を出して、声をかけてくれる。往復10分の道すがら、知り合いのミュージシャンやお店の人、いろんな人と会い、挨拶を交わし、今でも住んでいる街みたい。

三浦コウジ

10回目の弾き語り独演会、初披露の曲をたくさん歌う。この先、詞もメロディも変わっていきそうな曲もある。未完成でも自分の体から”歌”として外に出さないと、自分自身が先に進めないような気分になる。頭のなかでずっと温めておくことは、足踏みしているのと一緒で、熟したと思った頃には腐ってしまうものも多い。失敗してもオールオッケーにして、少しづつでも先に進むことで、完成に近づいていく。作って、出す。それを継続することを、今は大事にしたい。

下北かどっかのカフェ
今回のライブを企画してくれたELEKIBASSの坂本さんとルミさんと、終演後に家族写真のような一枚。僕の東京のお兄さん&お姉さんだ。いつもたくさんありがとう。

夜は世田谷代田の銭湯へ。営業時間ギリギリに行ったのに「ゆっくり入っておいで!」とおばちゃんが開けてくれた。ドライヤー用の小銭を財布から探していると「これで乾かしな!」とお金を入れてくれる。やさしい。

服を着替えていると、僕の履いている赤い靴下を見て「それは彼女の靴下だろう!彼女の家に泊まりにいくんだろう?」とおばちゃん。「これは僕の靴下です。」と私。「いやいや、彼女の家に泊まりにいくんだろう?」とまたおばちゃん。「坂本さん家に泊まりに行きます」と私。


翌日、天気が良かったので散歩に出かけたり、東京に住んでいたときにずっと通っていた、インドカレー店のインド人店員3人との再会や近況報告、御茶ノ水の楽器屋さんとの再会&ガットギター試奏大会もできて、とても嬉しい今年最後の東京滞在だった。