日記、はじめました

10年振りに、京都へ引っ越しをした。東京の街はたくさんの出会いもあって大好きな街だ。住んでいた部屋も陽当たりや風通しが抜群で、今まで住んだなかで一番好きな部屋だった。

バンドからひとりの活動になると、いろんなことが急激に変わる。それなら変化はできるだけ大きいほうがいい、それなら住む場所を変えてみようと、ほとんど直感のような感じで引っ越しを決めた。

京都は地理的にもとても便利な場所だ。前に住んでいた下北沢周辺までは、本気を出せば2時間半で移動できる(本気を出すのはJR東海)。ライブや他の仕事も支障はなく、不自由も感じない。引っ越しを機に「拠点を移す」と言うことがあるけれど、この距離なのでいまいちピンと来ていないんだと思う。

都市部に比べると、街からの情報が圧倒的に少ない。時間がゆっくりに感じるし、生まれ育った街なので居心地も良く、今のところいいことしかない。デメリットとしては、友達に会う機会が激減したこと。それでも少数精鋭の友達とは距離が遠くなった分、疎遠になるかと思いきや、さらに深い関係でいられることが、いまとても嬉しい。

これまでの人生を振りかえると、何かの選択に迫られたとき、いつも直感を信じてきた。その結果、うまくいっているかどうかは、自分では判断できないけれど、後悔の気持ちは少ないように思う。またどこかへ引っ越すかもしれないし、考え方も生き方も、恐れずに変わっていくことを、できるだけ楽しみたい。不安はしんどいのでやめた。

好きな街で暮らして、音楽を作り続けて、これからも直感を信じて生きていけたらと思う。そして、ひとりでも多くの人に、自分の音楽に興味をもってもらえるようにがんばりたい。

生活も落ち着いてきたので、新しいホームページで日記をはじめます。次回はソロ作『ひかり ep』制作日記を書きます。